この恋が実るなら


「じゃ、また月曜日ね!歓迎会、楽しんで~!」


そういうと、俺が呼び止めるのも聞かずに元気に手を振って出て行ってしまった。


はぁ。
大きなため息が出る。


寧々さんが俺のことちゃんと男として見てくれる日は、いつか来るんだろうか。




頬を赤らめた藤谷が、近づいてきた。

「山口さん、行きましょうか。」

「そうだな。原田さん、水野さんも、行きましょう。」

何となく、藤谷と二人で行くのは気が引けて、同じチームの二人にも声をかけた。




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