この恋が実るなら
音楽を聴きながら、車を走らせる。
雲ひとつない青空には太陽が輝いてて、車内はポカポカ暖かい。
気持ちいい日だ。
こんな日に彼女と過ごせて、幸せだな。
ふと山口の事が頭をよぎった。
寧々ちゃんはあいつの気持ちを知ってるんだろうか。
そう思いながら横目で彼女を見た。
ドライブ中彼女は、時々聴こえてくる歌を口ずさんだり、窓の外の景色を見て喜んだり、終始ご機嫌だ。
まぁ、あいつの事があったとしても、今俺との時間を楽しんでくれてるならそれでいいか。
途中で寄った高速のサービスエリアで、ご当地名物のアイスがあったので展望台のベンチに並んで2人で食べた。