この恋が実るなら
ちょこっとだけカマかけてみるか。
「そっか、寧々は山口くんのことどう思ってるの?」
ん?と不思議そうな顔で僕を見上げて、
「どう思ってるも何も、信頼するチームメイトですよ。」
と答えた。
とりあえず、彼女の方には恋愛感情はまったくないらしい。哀れ山口。
僕には好都合だ。よかった。
でも彼女に想いを寄せてる男が毎日職場で彼女の隣にいるのも、何だか嫌だな。
こんな事も、今まであんまり思ったことないけど。
どうやら僕も結構独占欲強いみたいだ。
でも、あいつも諦めないって言ってたからな。油断はできないぞ。
「今日から寧々は、僕のもの。って思ってもいい?もちろん僕は君のものだよ。」
「え、えっと、はい、もちろん。。」
また照れてる。
可愛いな。