この恋が実るなら
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消失してしまったデータの復旧は、思っていたより時間がかかってしまって気がついた時には時計はもう21時を回っていた。


途中、みんなが作業に必死になっている時に軽食や飲み物をの買い出しに出てくれたのは、実花ちゃんだ。
やっぱり気がきく、彼女の女子力高さには感動する。


ようやく大方の目処がついて、あとはメインのチームで残るという事なので、私たちは退社することにした。



久しぶりのイレギュラーで、肩がコキコキする。


もうやってるお店もないから、このまま直接蒼一郎さんのところに行こう。


でも、ご飯食べたのかな。
食べたよね。


コンビニで何か夜食買って行ったほうがいいのかな。


【今終わったよ。これから向かうね。残業中に軽食つまんだだけなんだけど、何か買って行った方がいいかな?】


メールすると、すぐに返事がくる。
相変わらず速い。


【準備してあるから、何も買ってこなくていいよ。気をつけて帰っておいで。】


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