お見合い愛執婚~俺様御曹司に甘くとらわれました~
デート


「とりあえず、今度の土日、どちらかで出かけよう」


と智哉に提案されて、会うことになった。



正直、会う必要があるのかと言ったら、




「賭けに乗ったんなら、お互いフェアにいかないとな。ばあさんも『全く会ってないのに何言ってんだ』って断る時に取りあわねぇぞ」


と一蹴された。




……どこまであんたのばあさんは監視してるんだ。




という言葉は呑み込んだ。




葉山ほどの家なら、探偵の一人くらい嫁候補につけていてもおかしくないと一瞬脳裏を過ったからだ。


それくらい会社も大きければ、継ぐ跡取り候補の身辺にも神経を尖らせるのもおかしくない。
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