恋は盲目、愛は永遠
「唯子にプレゼントがあるんだ」
「え?」と私が言ってる間に、鈴太郎さんは、ポケットから何かを出して私に見せた。
「わぁ・・・」

それは涙(ティア)型をした黒っぽいような藍色に輝く、サファイヤがついたペンダントだった。

「あたりが暗いから、今回はめがねをかけないと見えないだろう」
「そうですね・・・深くてとてもキレイな色です」
「これを見つけたとき、おまえの瞳の色と同じだと思って即お買い上げだ」と言った鈴太郎さんの言い方がおかしくて、私はクスクス笑ってしまった。

「さあ唯子、つけてあげよう」と鈴太郎さんは言うと、ササッとペンダントをつけてくれた。

「・・・どうですか?」
「似合っている。やはり唯子は美しい。唯子も見たいか?」
「あ、はい」
「分かった。では・・・」と鈴太郎さんは言うと、私を抱き上げて、中へ・・・寝室へ入った。
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