恋は盲目、愛は永遠
私、鈴太郎さんを怒らせた?
拒んでしまったから・・・どうしよう。

「りんたろうさ・・・」
「ゴムの処理をするだけだ。すぐ戻る」と鈴太郎さんは言うと、トイレもあるお風呂場へ姿を消した。

言ったとおり、鈴太郎さんはすぐ戻ってくるとベッドにもぐりこみ、すぐ私の唇にキスをして抱きしめた。

「今夜の唯子の体は温かいままだ。泣いてもいない」
「そうですね」とつぶやきながら、私は無意識に鈴太郎さんへ擦り寄った。

そんな私を、鈴太郎さんはしっかり抱きしめてくれた。

「やっと唯子につながる悦びを与えることができた」
「はい・・・」
「これからもっと悦びを与えてやる。他の男では満足できないように」
「あのぅ・・・私をほしがる物好きは、世界中探しても鈴太郎さんくらいしかいないと思います」
「唯子はまだ自身の美しさを自覚していないようだな」
「はぁ・・・?」
「まあいい。おまえは死ぬまで私と一緒だ」
「・・・はい」

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