恋は盲目、愛は永遠
とにかくこれからは唯子と一緒に暮らす。
そして私のすべてを捧げる。
伊集院の名も、富も名声も。

私の両目もいとわない。

また翼からゴチャゴチャ言われたが、すべて聞き流した。
唯子に私の目をあげれば、私が唯子の美しい姿を見ることができなくなる。
だが唯子が私の目を通して、私の姿を見てくれる。
それなら私は喜んで両目を差し出す。それだけだ。

これほど私が唯子を思っているから、結婚すれば二人の関係は上手くいくものだと思っていた。

初心な唯子には押す必要がある。
それは間違ってはいなかったと今でも思う。
だが押しすぎたのか、強引すぎたのか・・・。

7日も唯子に会えなかったことで禁断症状が出ていたというのは、言い訳に過ぎない。
私は嫌がる唯子を強引に我が物にした。
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