恋は盲目、愛は永遠
どうせ今日待っても明日は必ずする。
だったらこれ以上私を焦らすな。

触れることで、唯子に悦びを教えたかった。
私の愛を伝えたかった。
それなのに唯子は、私が触れるたびに体を強張らせていく。
その顔は嫌悪感に満ちていた。

この私が唯子をそんな目に遇わせている。

そんな知りたくもない事実を、唯子は私に突きつける。
結果、私の苛立ちはますます募り、唯子を乱暴に扱ってしまう。
唯子は私の野蛮な獣の部分を引き出してしまった・・・。

私自身でさえ知らなかったその一面を。

唯子から諦めた顔で「いいです」と言われたとき、私はもう引き返せなかった。
唯子を気遣うことより、己の欲を唯子の中で吐き出すことを優先させた。

当然唯子は痛がり、泣き叫んだ。
その声を聞くたびに、私の心は痛んだ。
だが同時に征服欲も湧いてきた。
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