恋は盲目、愛は永遠
「今唯子は、この私が唯子に飽きるなどというとんでもない言葉を発しなかったか」
「え。あ、でも・・・誰にも分からないと・・・そのときは・・・」
「それは人の寿命だ。誰にも分からないだろう」
「あ。そう、です・・・ね・・・」

なぜ私はジリジリと後ずさっているんだろう。
しかも鈴太郎さんから目を離せなくて。
でもめがねをかけていないから、ぼんやりとしか見えないんだけど、なぜか鈴太郎さんは怒っているような、でもからかっているような雰囲気がひしひしと伝わってきてて・・・。

なんか、とりあえず逃げなきゃ、みたいな?

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