恋は盲目、愛は永遠
あぁ絶対鈴太郎さんに引かれた。
と私は思いながら、恐る恐る鈴太郎さんの顔を見た。

鈴太郎さんは、顎に手を当てながら真剣な顔で思案していた。

「始めて唯子に出会ったとき、私はとても懐かしいと思った」
「え」
「あの横断歩道で唯子を助けたのが初対面だと断言できる。そして唯子の美しい姿を見たとき、私は思った。やっと恋人として出会えたと」
「あ、そうでしたね・・・」

鈴太郎さんは、よく・・・あの最中、「やっと恋人として出会えたおまえを一生手放さない」と言う。
最初聞いたときは、意味がよく分からなくて、鈴太郎さんに聞いたら、分からないと答えられてしまった。

「とにかくそう思ったとしか言えない」そうだ。
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