恋は盲目、愛は永遠
らしい。

お、覚えてないんですよ、私っ!
一体昨夜何があったんですかっ!!

なんかお酒を、えーっとコニャックだったっけ?
とにかく人生初のお酒をほんのすこーし飲んで・・・鈴太郎さんの口移しで・・・それ以降よく覚えてないんですけど。

なんか体は熱くて、フワフワと浮いたような心地よさで。
そして鈴太郎さんにいっぱい愛されたような気が・・・これは確かだ。
だって体中についてるこの痕は間違いなくキスマー・・・うわぁ!!

鈴太郎さんが死んじゃう!!!

やりすぎて!!!

あれほど加減しなきゃって言い聞かせていたのに・・・。

私はパタンとベッドに寝ると、顎のすぐ下まで布団を引っぱりあげた。
そして鈴太郎さんが寝ていた隣をスーッとなでると、鈴太郎さんが使っていた枕を抱きしめて、へこんでいた部分を吸い込んだ。

鈴太郎さんの、男の匂いを。

「好き、ですよ。鈴太郎さん」と自分でつぶやいておきながら、キャーッと言って思いきり照れてる私って・・・。
完全に鈴太郎さんの虜になってしまった。
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