恋は盲目、愛は永遠
「鈴太郎さんと君子さんは、この邸宅で育ったんですか」
「そうよ!徹もしょっちゅううちに来て遊んでたわよ」

あっという間に座敷のような場所へ通されると、そこには義両親に義理の姉夫婦がいらしてた。
咄嗟に身構えた私だけど、それは杞憂に終わった。

「私ずーーーーっと鈴太郎をせっついてたのよ!早く唯子ちゃんを紹介しなさいって!それなのにもう1ヶ月過ぎてるし!」
「それは君子がこの調子だから、唯子が呑まれるだろうと・・・」
「いつ紹介しても同じでしょ!待たされるのは嫌いなのよ、私」

す、すごい。
あの鈴太郎さんが、タジタジになっている!
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