恋は盲目、愛は永遠
君子さんは鈴太郎さんと双子だけど、パッと見はあまり似てない。
別荘で見せてもらったアルバムを見た限り、子ども時代のほうが二人は似ている。というよりそっくりだった。

でも、今でもきょうだいだと分かる程度には似ている。
高貴な顔立ちとか、雰囲気とか。
これって伊集院家の特徴なのかな。

そして君子さんは最初からこの調子で飛ばす人で、私を見つけるなり突進してきて、ガバッと抱きしめられた。

「やっと会えた!初めまして。伊集院君子です。私のことは君子さんって呼んでね。ところで唯子ちゃん、鈴太郎のどこが気に入ったわけ?あ、ちょっと待って。こいつに無理矢理連れてこられたんじゃない?それより出会いいつ?どこ?どうやって?いきなり結婚したって聞いてもうビックリ・・・」

えぇっと、どこから話せばいいんでしょうか・・・?

助けを求めるように鈴太郎さんをチラッと見ると、
鈴太郎さんはかすかに顔を左右に振っただけだった・・・。

「これは誰にも止められない」それが答えだった。
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