恋は盲目、愛は永遠
ある吹雪の日。
私はぬくぬくとした小屋の中で暖を取りながら、本を読んでいた。
今読んでいるのは、遠い東の国で書かれた薬の作り方の本。
絵のような文字が美しい。
そしてその中身にも心を躍らされる。

パチパチと薪のはぜる音を聞きながら、温かなカモミールティーをおともに、大好きな本を読む。
もちろん、ゆらゆら揺れる、ゆりかごのような椅子に腰掛けることと、チェック柄のひざ掛けも忘れずに。
外は吹雪いていても、びくともしない小屋の中は、母の胎内にいるような安らぎと安心感を、私にもたらしてくれていた。

あぁ、幸せなひとときだと思っていたそのとき、花の妖精、アンナが窓をコンコンと叩いた。
私は少しだけ窓を開けて、小さなアンナを中に入れた。

一瞬、室内に寒さが入ってきたので、私は両腕をさすってブルッと身震いした。
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