恋は盲目、愛は永遠
『私を許せ、ティア。いや、私を一生恨め・・・』

「あ・・・・・っ!」

目が覚めても暗いなと思った。
でも全盲じゃない。ぼんやりと物の形は見える。
まだ夜中なのかな・・・。


もしユージーンがあれから小屋へ来なければ、ティアである私は死なずに済んだだろう。
将来を誓い合ったわけでもない。
ただユージーンは気の向くままにふらりと小屋へやって来ては、少しの時をティアと過ごした。

でもユージーンは、「命をかけて」ふらりと小屋へ来ていたに違いない。
それは、ティアが好きだから・・・?
報われない恋だったのに、それでもユージーンは自分の気持ちを貫いた?

その結果、私は見つかった。
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