恋は盲目、愛は永遠
坊ちゃん自ら事前に連絡を入れてたんだろう。
俺たち同様スーツを着た博様は、俺たちを快く通してくれた。
用心棒として倉田っちも一緒に中へ入った。
(福島注:倉田っちは坊ちゃんの運転手兼ボディガードをしている)



「鈴太郎君。どうした?急用と聞いたが」
「俺にも用があるんだって?」

挨拶もそこそこに、博様が直球を投げてきた。
博様の隣に座っている俊也さんは、これから聞かされる自分の運命(これから)を知らないもんだから、生意気な態度を崩さない

俊也さんは、坊ちゃんのことを嫌っているのかどうかは分からない。
何せ周囲の親族みんなに生意気だと言われているし。
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