恋は盲目、愛は永遠

「この場ではっきりさせておこう。私はただの伊集院鈴太郎だが、左近条家の一つや二つ潰すことくらい簡単にできる。それは叔父上もご存知のはず。ただ、そこにいる若造は知らなかったようだがな」
「鈴太郎君。申し訳ない。息子の無礼を許してほしい。ここは穏便に・・」と言って必死に頭を下げる博様の姿は、ぶっちゃけ痛々しかった。

博様は「おらおら、おまえも謝れ！」と口には出さず、隣のバカ息子の後頭部を持つと、無理矢理頭を下げさせた。

「穏便に済ませるために、私は異動を推奨したんだが」
「だっ誰があんな僻地へ行きたがる！俺まだ２８だぞ！ここで人生終わってどうするんだよ！」
「伊達に私も年を重ねてきたわけじゃないぞ」とにこやかな顔で返す坊ちゃんは、完全に俊也さんをいたぶっている。

うわー。坊ちゃんS来たっ！！