恋は盲目、愛は永遠

なんか・・・寂しい。

と私の心の奥底では思ってたのか、私は鈴太郎さんに可能な限り擦り寄って、眠っていたような気がする。
触れたい、ぬくもりが恋しい。
そんな気持ちも愛情の一種なのかな・・・。

翌朝起きたら、鈴太郎さんはすでに出かけていた。
ハネムーンから帰ってきて以来、屋敷にいるときはいつも鈴太郎さんを玄関で見送り、出迎えていたのに。
鈴太郎さんの妻として、せめてそれくらいしなきゃと思っていたし、そのときの鈴太郎さんは、とても嬉しそうな雰囲気を漂わせているから。

私は鈴太郎さんが使っていた枕に顔を埋めて、「りんたろ、さん・・・」とつぶやいた。
もちろん、鈴太郎さんの男の匂いをかぐことも忘れなかった。