恋は盲目、愛は永遠

最初のほうこそ私は緊張していたけど、奈穂さんが優しい声で私にいろいろ話しかけてくれたことで、私もすぐに打ち解けることができた。

「正直言うとね、唯子ちゃんが羨ましいなと思った」
「私？」
「うん。だって先輩はとても忙しい人なのに、無理して私に会う時間を取ろうとがんばってくれて・・・。ぶっちゃけ先輩の声聞けるだけでけるだけでもすごく嬉しくて、でもそのくせなかなか会えないことに不満もないことはなくて・・・。ただただ先輩が大好きな私は、先輩には何もしてないくせに、どんどん欲張りになってるし。もっと会いたい、もっと声聞きたい、もっと触れてほしいとか・・・あぁやばい！これは絶対先輩にはナイショだよ？」
「それは・・・はい。でも奈穂さんのその気持ちは、とても自然なものだと思うけど」
「え？そう？欲張りじゃなくて？」
「福島さんのことを好きなら、当然じゃないかな」
「そうかな。ワガママじゃない？重くない？」
「もし鈴太郎さんが私にそう言ってくれると、私はとても嬉しい・・・」と言って気がついた。

やっぱり私は鈴太郎さんのことが好きなんだと。