恋は盲目、愛は永遠
『すまない、ティア。私を許せ・・・私を・・・』
あ・・・レオ様が・・・ユージーンが泣いている。
私(ティア)は、自分自身の涙のせいで、それが見えなかったんだ。
愛する者を自分の手で処刑しなければいけなかったんだ。
レオ様も辛かったよね。
もし彼がレオ王子様ではなく、ユージーンという一男性だったら・・・。
でもユージーンは、王子という立場を貫くため、私を殺した・・・あ、れ。
「唯子・・・私を・・・許してくれ」
「鈴太郎さん?鈴太郎さん!」
「はっ・・・あ・・・夢、か」
「私が出てきたんですか?」
「ああ。出張前の言い合いを、ほぼ再現していた・・・水を飲んでくる」と鈴太郎さんは言うと、サイドテーブルのランプをつけた。
「大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫だ。起こしてすまなかったな、唯子」と言う鈴太郎さんのぼんやりとした姿を見ていた私は、違和感を感じた。
あれ・・・また・・・?
私は手探りで、サイドテーブルに置いているめがねを取り、かけてみた。
あ・・・やっぱり。
めがねをかけても、かけていなくても、視界は同じになっていた。
あ・・・レオ様が・・・ユージーンが泣いている。
私(ティア)は、自分自身の涙のせいで、それが見えなかったんだ。
愛する者を自分の手で処刑しなければいけなかったんだ。
レオ様も辛かったよね。
もし彼がレオ王子様ではなく、ユージーンという一男性だったら・・・。
でもユージーンは、王子という立場を貫くため、私を殺した・・・あ、れ。
「唯子・・・私を・・・許してくれ」
「鈴太郎さん?鈴太郎さん!」
「はっ・・・あ・・・夢、か」
「私が出てきたんですか?」
「ああ。出張前の言い合いを、ほぼ再現していた・・・水を飲んでくる」と鈴太郎さんは言うと、サイドテーブルのランプをつけた。
「大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫だ。起こしてすまなかったな、唯子」と言う鈴太郎さんのぼんやりとした姿を見ていた私は、違和感を感じた。
あれ・・・また・・・?
私は手探りで、サイドテーブルに置いているめがねを取り、かけてみた。
あ・・・やっぱり。
めがねをかけても、かけていなくても、視界は同じになっていた。