恋は盲目、愛は永遠
焼き魚のめがね顔
眼鏡屋に着いたのか、高級車が止まった。
着く直前まで仕事をしていた鈴太郎(りんたろう)さんは、私のシートベルトを外しながら、「また姫抱っこをしたほうがいいか」と真顔で聞いてきた。
彼が真顔だと分かったのは、また超至近距離まで私に顔を近づけて聞いてくれたからで・・・。
「い、いいえっ!自分で歩きます!」
「そうか」と鈴太郎さんは言うと、私が降りるために手を貸してくれた。
そのまま私の手を彼の腕に巻きつけると、「私にしがみついておけ」と言って、ゆっくり歩き始めた。
かすかに見えるけど、それがぼんやりだから、見えてないのも同然だ。
ものすごく不安を煽る。
でも右隣から感じる鈴太郎さんの温もりと、圧倒的な存在感、そして逐一まわりの状況を簡潔に説明してくれたことが、それを打ち消してくれていた。
着く直前まで仕事をしていた鈴太郎(りんたろう)さんは、私のシートベルトを外しながら、「また姫抱っこをしたほうがいいか」と真顔で聞いてきた。
彼が真顔だと分かったのは、また超至近距離まで私に顔を近づけて聞いてくれたからで・・・。
「い、いいえっ!自分で歩きます!」
「そうか」と鈴太郎さんは言うと、私が降りるために手を貸してくれた。
そのまま私の手を彼の腕に巻きつけると、「私にしがみついておけ」と言って、ゆっくり歩き始めた。
かすかに見えるけど、それがぼんやりだから、見えてないのも同然だ。
ものすごく不安を煽る。
でも右隣から感じる鈴太郎さんの温もりと、圧倒的な存在感、そして逐一まわりの状況を簡潔に説明してくれたことが、それを打ち消してくれていた。