恋は盲目、愛は永遠
「今世で私が資産家なのは、おまえの目を治すために奔走する資金が必要なため。私に人脈があるのは、おまえの目を治すために情報が必要なため。本当のことを言うと、おまえの目は確実に治るという植物やおろか、それらの配合すら私には全然分からない。だが私の薬草や植物好きは、恐らく過去、私が愛した女性の影響を強く受けたに違いないと思っている」

ドキドキ、ドキドキと、心臓が脈打っているのが分かる。
私と鈴太郎さん、二人の鼓動を感じる。

「唯子。私は過去ユージーン、つまりレオ王子として生きていた」
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