恋は盲目、愛は永遠
鈴太郎さんと結婚して2年後、私は妊娠した。
ただいま妊娠8ヶ月目に突入。
「名前を決めなければいけない(もちろん鈴太郎さん談)」ため、医者に聞いてみると、性別は女の子だと言われた。
「女の子すか!可愛いっすよー、女子は」
「唯子が妬かなければいいんだが」
「それはどういう意味ですか?坊ちゃま」
「私が娘を可愛がることで、唯子への愛情が決して薄れるというわけではなく・・・」
「当たり前じゃないすか!」
「そうですよ、坊ちゃま。唯子ちゃんは賢い女性です。そこはちゃんと理解してらっしゃいます」
「・・・そうだな。さすが直樹。いいことを言う」
「てか坊ちゃん、もし男子だったら逆に妬きそう・・・」
「何か言ったか、翼」
「えっとー、名前決めたんすか。そのために医者せっついて性別聞いたんでしょ?」
「そうだった。一応候補として、美しい子と書いてよしこ、鈴子と書いてすずこ、良い子と書いてりょうこ・・・」
「ぼっちゃーん、今唯子ちゃんの腹にいるの、ひとりっしょ?」
「なかなか決められなくてな」
「俺は美子様がいいと思います」
「そうか?伊集院美子・・・実は唯子も美子はいい名と言ってくれてな」
と言った鈴太郎さんの顔は緩みっぱなしだったと、秘書の福島さんが言っていた。
ただいま妊娠8ヶ月目に突入。
「名前を決めなければいけない(もちろん鈴太郎さん談)」ため、医者に聞いてみると、性別は女の子だと言われた。
「女の子すか!可愛いっすよー、女子は」
「唯子が妬かなければいいんだが」
「それはどういう意味ですか?坊ちゃま」
「私が娘を可愛がることで、唯子への愛情が決して薄れるというわけではなく・・・」
「当たり前じゃないすか!」
「そうですよ、坊ちゃま。唯子ちゃんは賢い女性です。そこはちゃんと理解してらっしゃいます」
「・・・そうだな。さすが直樹。いいことを言う」
「てか坊ちゃん、もし男子だったら逆に妬きそう・・・」
「何か言ったか、翼」
「えっとー、名前決めたんすか。そのために医者せっついて性別聞いたんでしょ?」
「そうだった。一応候補として、美しい子と書いてよしこ、鈴子と書いてすずこ、良い子と書いてりょうこ・・・」
「ぼっちゃーん、今唯子ちゃんの腹にいるの、ひとりっしょ?」
「なかなか決められなくてな」
「俺は美子様がいいと思います」
「そうか?伊集院美子・・・実は唯子も美子はいい名と言ってくれてな」
と言った鈴太郎さんの顔は緩みっぱなしだったと、秘書の福島さんが言っていた。