恋は盲目、愛は永遠
「はぃ・・・」

うう。なんか子ども扱いされてる気がしないでもないんだけど。
でも今の私は赤ちゃんなみだよね、きっと。

「さっき検査を済ませたばかりだと言ってたな」
「はい。目の定期健診に行った帰りだったんです」
「そうか。これも運命の出会いだな」
「はぁ・・・」

なぜ鈴太郎さんが言うと、こう・・・ドラマチックというか、本当だという気になるんだろう。



それから2分後。
先ほどの男性の声が「伊集院様」と言った。

「どうした」
「あの・・・あいにくレンズの在庫がここにはございませんでして・・・」と言ってる男性は、きっと冷や汗をかいているに違いない。

「そうか。で、どこに在庫がある」
「広崎の店舗に・・・」
「分かった。福島、手配しろ」
「かしこまりましたぁ!」と秘書の福島さんは言うと、どこかに電話をし始めた。

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