恋は盲目、愛は永遠
その日会社から家に帰ると・・・家の前に黒塗りの高級車が止まっていた。

え?これ・・・この高級車は・・・鈴太郎さんの・・・。

私は急いで家の中へ入った。
玄関には、靴が3足。
光るほど磨かれた黒い靴(グッチ)は、間違いなく鈴太郎さんのだ。
私は逸る足と心をどうにか押さえて普段の歩調で歩くと、ドキドキしながら居間のドアを開けた。

「唯子。おかえり」
「・・・鈴太郎、さん」

鈴太郎さんは、私がドアを開けた瞬間立ち上がり、私の目をひたと見据えていた。

あの伊集院鈴太郎さんが家にいるなんて・・・夢の続きみたい。
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