恋は盲目、愛は永遠
昨夜は体と心の痛みで、たくさん泣いた。
泣きながらそのまま眠ってしまったことは、ぼんやりと覚えている。
そんな私を鈴太郎さんがずっと抱きしめてくれていたことも。
そしてずっと私に謝っていたことも・・・。

裸の私の体は、きれいだった。

あそこに血もついてない。
ということは、恐らく鈴太郎さんが拭いてくれたわけで・・・。

そんな風に垣間見える鈴太郎さんの優しさが、彼本来の姿なのだと信じたい。

現実から逃れるように私はそのままもう一度寝て、数時間後に目が覚めた。
それから寝室に隣接している風呂場へ行き、24時間入れる檜のお湯にゆっくりとつかった。
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