何回、言葉にすればあなたに届きますか?
私が出来立てのパンを店に並べていると




「そういえば、梨加ちゃん。最近一段と可愛くなったよね」



「えっ?」



「彼氏でも出来たんじゃない?」



「えっと〜、その」



「図星でしょう」



「……はい。」





私は少し照れながら答えた。




私が高2になったとき、ある人が告白してくれた。



名前は高橋 誠司君。



クラスは違うんだけど、

誠司君は学校の人気者だ。




かっこよくて、性格も良くて
女子からも大人気。



そんな誠司君がなぜ私なのかは分からない。


喋ったことも事務的なことしか無かったけど

美玖に、



"付き合ってから好きになれば?"



って言われて。




私は初めての彼氏が出来た。


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