一途な社長の溺愛シンデレラ
そこには、まだあどけない少女が写っていた。笑うでも照れるでもなく、ただ無の表情で。
ネットの住民が面白がって言った言葉を素直に飲み込み、作者が自分であることの証拠として、自らの写真を載せていた。
こんな小さな女の子が、本当にこれを描いたのか?
遼介の疑問はもちろん、ほかのユーザーも思うところだった。
彼女のタイムラインを覗いてみると、案の定、ユーザーからの投稿が集中していた。
《ホントにキミが描いたの?何歳?――from@***》
《美少女―――!!!名前は?フルネーム教えて――from@***》
《すばらしい作品ですね。ほかにもあったら見せてください――from@***》