一途な社長の溺愛シンデレラ

 彼女に、ココがどういう場所なのかを知らせなくてはならない。

 世の中は善人ばかりではないのだ。


 これまで質問を浴びせているのは、どれもこれも男ばかりのようだった。

 だから遼介は敢えて女性を装って作っておいたアカウントを使った。女性からの言葉の方が、少女には響くような気がしたのだ。

 そうして、彼は少女にはじめて話しかけた。




《ネットの人間を、簡単に信用してはいけない――from@haruka》




< 277 / 302 >

この作品をシェア

pagetop