一途な社長の溺愛シンデレラ
「まあ……普通ではないのかもしれないけど、おまえらしくていいじゃないか」
まるで当然だというように、社長はぽんと私の頭をなでる。
心臓が小さく音を立てた。
そうやって、彼はいつも私を肯定してくれる。
そのままでいいのだと、言ってくれる。
「ありがとう……社長」
真正面から視線を交わすことが急に恥ずかしくなって、三角座りの体勢に戻りながら口にする。
と、次の瞬間、肩をつかまれて後ろに引き倒された。
「――っ」
視界が反転して、真っ白な天井が目に入る。
気が付くと、社長の膝に頭をのせる格好で仰向けになっていた。
真上から私をいたずらっぽく見下ろして、彼は言う。