きみに初恋メランコリー
「まどかちゃん、北海道のおばあちゃん家で採れたお野菜わざわざ持ってきてくれたのよ。どーせあんたもモリモリ食べるんだから、お礼言っときなさい」
「……そりゃどーも」
「んふふー。あっおばさんもしかして、これって『ひだまり』のパン? あそこのおいしーよねぇ」
「まどかちゃんも好きなの? 最近また私ハマっちゃってねぇ。よかったら遠慮しないで食べてってー」
「わーい! おばさんありがと!」
言いながらまどかは、嬉々としてバスケットに手を伸ばす。
いつものことながらそのまったく遠慮のない様子に、半ば呆れつつ麦茶を流し込んだ。
まあ、昔から母さんもまどかのことかわいがってるし。今さらどうこう言っても無駄なこととはわかっちゃいるんだけど。
「まどかさ、日曜の朝っぱらから、他にやることないわけ?」
「何よ、部活が休みとなれば昼まで寝てるアンタに言われたくないわ」
「ああそうですか」
「ふふん。それにあたし、今日素敵マックスな予定あるしー」
クロワッサンの最後のひとかけらを口の中に放り込んで、まどかはなぜか自慢気に微笑む。
俺は面倒くさそうにしながらも、「はいはい、なんですか?」と律儀に訊いてやった。
「……そりゃどーも」
「んふふー。あっおばさんもしかして、これって『ひだまり』のパン? あそこのおいしーよねぇ」
「まどかちゃんも好きなの? 最近また私ハマっちゃってねぇ。よかったら遠慮しないで食べてってー」
「わーい! おばさんありがと!」
言いながらまどかは、嬉々としてバスケットに手を伸ばす。
いつものことながらそのまったく遠慮のない様子に、半ば呆れつつ麦茶を流し込んだ。
まあ、昔から母さんもまどかのことかわいがってるし。今さらどうこう言っても無駄なこととはわかっちゃいるんだけど。
「まどかさ、日曜の朝っぱらから、他にやることないわけ?」
「何よ、部活が休みとなれば昼まで寝てるアンタに言われたくないわ」
「ああそうですか」
「ふふん。それにあたし、今日素敵マックスな予定あるしー」
クロワッサンの最後のひとかけらを口の中に放り込んで、まどかはなぜか自慢気に微笑む。
俺は面倒くさそうにしながらも、「はいはい、なんですか?」と律儀に訊いてやった。