きみに初恋メランコリー
……今日は、父さんの帰りが遅くなる日。
そして俺は母さんに、部活が休みになったことを伝えていない。
とすれば、と考えながら、ダイニングのテーブルに目を向ける、と。
「……やっぱりか……」
テーブルの上の“それ”に目を落としながら、思わず声をもらしてしまう。
【ほのかちゃんと女子会してきます。 母より】──って、いい歳して何が女子会だ。ほんとまどかのおばさんとうちの母さん、飽きないよなあ……。
こぢんまりと置かれたメモをつまみ上げ、俺はため息を吐く。
こうなると間違いなく、日が落ちるまで母さんは帰って来ないだろう。
つまりしばらくこの家には、俺と花音ちゃんの、ふたりきりということで。
「……まずいだろ、それは……」
先ほど、緊張した面持ちで自分のことを見上げていた彼女の様子を思い出しながら。
誰にともなく、俺はつぶやいた。
そして俺は母さんに、部活が休みになったことを伝えていない。
とすれば、と考えながら、ダイニングのテーブルに目を向ける、と。
「……やっぱりか……」
テーブルの上の“それ”に目を落としながら、思わず声をもらしてしまう。
【ほのかちゃんと女子会してきます。 母より】──って、いい歳して何が女子会だ。ほんとまどかのおばさんとうちの母さん、飽きないよなあ……。
こぢんまりと置かれたメモをつまみ上げ、俺はため息を吐く。
こうなると間違いなく、日が落ちるまで母さんは帰って来ないだろう。
つまりしばらくこの家には、俺と花音ちゃんの、ふたりきりということで。
「……まずいだろ、それは……」
先ほど、緊張した面持ちで自分のことを見上げていた彼女の様子を思い出しながら。
誰にともなく、俺はつぶやいた。