きみに初恋メランコリー
「……ぷっ、」
「は?」
「ぶふっ、あっははははははっ!」
「……?!」
押し倒された体勢のまま、なぜか大笑いし始めたまどかを、俺は呆然と見下ろす。
彼女は笑いすぎてもはやヒーヒー言いながら、空いた左手で自分の腹を抑えている。
……なんだこれ……なんで男に押し倒された状態で、こんな爆笑できんの?
つーか、なんでこいつは、急に爆笑してんの?
「あー、ごめんごめん」
不機嫌オーラを出し始めた俺に気づいたのか、まどかはなんとか笑いを引っ込めてつぶやいた。
浮かんだ涙を拭いながら言われても、まったく誠意が感じられない。どんだけデリカシーないんだよ。
「てめぇ……」
「ちょ、怒んないでって。仕方ないじゃん、このシチュエーションに笑えてきちゃったんだから」
「………」
……信じらんねぇ。普通笑うか? このシリアス展開真っ只中で。
再び眉を寄せる俺に、まどかはまた「あははっ」と小さく声を上げて笑う。
それからピシッと、しわの寄った俺の眉間にデコピンをかました。
「は?」
「ぶふっ、あっははははははっ!」
「……?!」
押し倒された体勢のまま、なぜか大笑いし始めたまどかを、俺は呆然と見下ろす。
彼女は笑いすぎてもはやヒーヒー言いながら、空いた左手で自分の腹を抑えている。
……なんだこれ……なんで男に押し倒された状態で、こんな爆笑できんの?
つーか、なんでこいつは、急に爆笑してんの?
「あー、ごめんごめん」
不機嫌オーラを出し始めた俺に気づいたのか、まどかはなんとか笑いを引っ込めてつぶやいた。
浮かんだ涙を拭いながら言われても、まったく誠意が感じられない。どんだけデリカシーないんだよ。
「てめぇ……」
「ちょ、怒んないでって。仕方ないじゃん、このシチュエーションに笑えてきちゃったんだから」
「………」
……信じらんねぇ。普通笑うか? このシリアス展開真っ只中で。
再び眉を寄せる俺に、まどかはまた「あははっ」と小さく声を上げて笑う。
それからピシッと、しわの寄った俺の眉間にデコピンをかました。