きみに初恋メランコリー
「(……? なんだ?)」
何かの音色が俺の耳に届いたのは、ちょうど3階へと続く階段に足をかけたときだった。
切れ切れだけど、たしかに何か、音楽が流れていることがわかる。
3階へのぼりきったところで、それがピアノの音だということにもようやく気がついた。
思わず足を止めて、静かに耳を澄ませてみる。
「(奥の空き教室、からかな?)」
曲名は思い出せない。でもこれ、なんかどこかで聞いたことのある曲だ。
やさしげな、だけどどこか、力強いメロディ。
なぜか無性に興味がわいて、俺は自然と、自分の教室がある方向とは正反対にあるその場所へと足を向けていた。
その間にも、ピアノの音は鳴りやまない。
何かの音色が俺の耳に届いたのは、ちょうど3階へと続く階段に足をかけたときだった。
切れ切れだけど、たしかに何か、音楽が流れていることがわかる。
3階へのぼりきったところで、それがピアノの音だということにもようやく気がついた。
思わず足を止めて、静かに耳を澄ませてみる。
「(奥の空き教室、からかな?)」
曲名は思い出せない。でもこれ、なんかどこかで聞いたことのある曲だ。
やさしげな、だけどどこか、力強いメロディ。
なぜか無性に興味がわいて、俺は自然と、自分の教室がある方向とは正反対にあるその場所へと足を向けていた。
その間にも、ピアノの音は鳴りやまない。