きみに初恋メランコリー
「……はあ……」
トイレの出入り口近くにうずくまって、深く息を吐いた。
ここだと、他のボックスからも騒がしい歌声はあまり届かない。
しゃがみ込んだまま、無意識に震えそうになっていた体をぎゅっと抱え込んだ。
……決めたのに。
変わろうって、変わらなきゃって、思ったのに。
なのに自分は、何も変わってない。
頑なに殻に閉じこもっていたあの頃から、何も変わってない。
「……う……」
ああ、なんだか泣きそうだ。頭がぐらぐらする。
……吐きたい、かな。
「──大丈夫?」
トイレの出入り口近くにうずくまって、深く息を吐いた。
ここだと、他のボックスからも騒がしい歌声はあまり届かない。
しゃがみ込んだまま、無意識に震えそうになっていた体をぎゅっと抱え込んだ。
……決めたのに。
変わろうって、変わらなきゃって、思ったのに。
なのに自分は、何も変わってない。
頑なに殻に閉じこもっていたあの頃から、何も変わってない。
「……う……」
ああ、なんだか泣きそうだ。頭がぐらぐらする。
……吐きたい、かな。
「──大丈夫?」