きみに初恋メランコリー
それでも、しおちゃんに叱られてしまったとしても。
どうしても、男の子は苦手。
その人の人柄だとか、そういうものを知る前に……ただ漠然と、『こわい』という感情が先にきてしまう。
……瞬間的に、昔の記憶を、思い出してしまう。
『そのピアノ、いろんな人に聴かせてあげればいいのに。せっかく綺麗なんだから』
『何も、自分の価値を下げることなんてないと思うよ』
でも、彼は違った。
奏佑先輩の持つやわらかくてやさしい雰囲気は、わたしにまったく、その『こわい』という感情を起こさせない。
確かにわたしは、先輩が近くにいると緊張して、うまく話せなくて、体がこわばってしまう。
だけど無意識のその反応は、今までのように男の子への苦手意識だけからきているわけじゃないと思うんだ。
もっと、違う意味で……どきどき、する。
どうしても、男の子は苦手。
その人の人柄だとか、そういうものを知る前に……ただ漠然と、『こわい』という感情が先にきてしまう。
……瞬間的に、昔の記憶を、思い出してしまう。
『そのピアノ、いろんな人に聴かせてあげればいいのに。せっかく綺麗なんだから』
『何も、自分の価値を下げることなんてないと思うよ』
でも、彼は違った。
奏佑先輩の持つやわらかくてやさしい雰囲気は、わたしにまったく、その『こわい』という感情を起こさせない。
確かにわたしは、先輩が近くにいると緊張して、うまく話せなくて、体がこわばってしまう。
だけど無意識のその反応は、今までのように男の子への苦手意識だけからきているわけじゃないと思うんだ。
もっと、違う意味で……どきどき、する。