漆恋を解く僕たちは。
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ソファーから離れた窓際のサイドテーブルで本に読み耽っていると、いつの間にか夕日が差し込んで部屋中がオレンジ色に染まっていた。


ふと見ると雅也さんはソファーの上で横になって眠っている


「スーッスーッ・ ・ ・」


彼の目の前まで近づくと、穏やかな寝息に合わせて肩が小さく上下していた。




ふふっ…なんだか別の人みたい。

きれい…


彼の顔に掛かった前髪をそっと持ちあげて顔をのぞき込む



────・ ・ ・雅也さんとの愛しい時間はいくらあっても足りないから…


気持ちを伝えて一緒に過ごせなくなるなんて嫌。


だからせめて眠っているあなたに伝えさせて・ ・ ・。
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