少女Aの自分語り
何度も同じ季節を迎えて
たくさんのひとと出会って
同じくらいのひとと別れた
今 手元にあるのは
自然に選りすぐられた人間関係
そして彼への未練
さっぱり諦められたらどんなにいいだろう
いつか。今でなく、いつか。
私よりも二次元の女の子に傾倒していた
彼の胸中を知ることが出来たらなんて
思わなくもない
でもやっぱり悲しいもので
あれから紆余曲折を経て、独り身でいる
美化された思い出の中で生きるのも悪くない
あぁ、彼が、
二次元の女の子よりも、私のことを
もっと好きになってくれたらよかったのに
だって私、彼のこと、
誰よりも何よりも愛していたから