影と闇
ふたりがお笑いコンビみたいで笑えてくる。
私が小さく笑ったタイミングで蘭子がはっと我に返り、私の顔を覗き込んできた。
「そういえば茅乃、さっきここに戻ってくるとき誰かと一緒に来たよね? 誰と一緒に来たの?」
ここに来たことはわかっていたらしいけど、さすがに私が誰と来たかまではわからなかったようだ。
うしろから声をかけられたからわからなくてもおかしくはないけど。
誰と来たかという疑問は理子ちゃんも持っていたらしく、蘭子と同じ質問をする。
「あっ、私も思った。茅乃が来るまではひとりで来るかなって思ったんだけど、ここに戻ってきたときに見てみたら人だかりが見えたから、なんなんだろうと思ったんだよね。茅乃は誰といたの?」
理子ちゃんも気になっていたのか。
やっぱり、と思いながらも、沖田くんに偶然会って一緒に来たのだということをふたりに伝えた。
彼のことになると途端に目を輝かせてくるふたりに戸惑うが、なんとか説明することはできた。
「……っていうことだったんだ」
「そうなんだ、茅乃が沖田くんとね。羨ましいわ」
「うん。私も羨ましいなって思うけど、茅乃と沖田くんはお似合いだから邪魔できないよ」
本気でそう思っているかはわからないけど、ふたりは納得したようにうなずいている。
私が小さく笑ったタイミングで蘭子がはっと我に返り、私の顔を覗き込んできた。
「そういえば茅乃、さっきここに戻ってくるとき誰かと一緒に来たよね? 誰と一緒に来たの?」
ここに来たことはわかっていたらしいけど、さすがに私が誰と来たかまではわからなかったようだ。
うしろから声をかけられたからわからなくてもおかしくはないけど。
誰と来たかという疑問は理子ちゃんも持っていたらしく、蘭子と同じ質問をする。
「あっ、私も思った。茅乃が来るまではひとりで来るかなって思ったんだけど、ここに戻ってきたときに見てみたら人だかりが見えたから、なんなんだろうと思ったんだよね。茅乃は誰といたの?」
理子ちゃんも気になっていたのか。
やっぱり、と思いながらも、沖田くんに偶然会って一緒に来たのだということをふたりに伝えた。
彼のことになると途端に目を輝かせてくるふたりに戸惑うが、なんとか説明することはできた。
「……っていうことだったんだ」
「そうなんだ、茅乃が沖田くんとね。羨ましいわ」
「うん。私も羨ましいなって思うけど、茅乃と沖田くんはお似合いだから邪魔できないよ」
本気でそう思っているかはわからないけど、ふたりは納得したようにうなずいている。