影と闇
もし自分や誰かが風邪をひいたときのために冷却シートを何枚か持ってきたんだっけ。
今まではそんなことはなかったから役に立たなかったけど、役立つときが来るなんて。
持ってきたバッグから冷却シートを取りだし、そのうちの一枚を開けて沖田くんの額に貼る。
そのときにサラサラな髪が手に触れてドキッとするが、気づかないフリをする。
「よし、これで大丈夫かな……」
冷却シートを貼るときに出たゴミをゴミ箱に捨てたそのとき、ポケットに入れていたスマホが震えた。
慌てて取りだすと【メッセージが一件届きました】という文字が画面に表示された。
なんだろう。
こんなときにメールなんてめずらしい。
そもそも私はメールを送ったりもらったりという経験があまりない。
だからちょっとびっくりしている。
おそるおそるメッセージを表示させる。
【なにが大丈夫なの?】
「ひっ……!」
思わず悲鳴をあげてしまった。
知らない人から届いた、奇妙なメッセージ。
なぜそのメッセージが奇妙だと思ったのかというと、その言葉が私がつぶやいた言葉に対する質問そのものだったから。
まるで誰かに見られているかのような感じがする。
今まではそんなことはなかったから役に立たなかったけど、役立つときが来るなんて。
持ってきたバッグから冷却シートを取りだし、そのうちの一枚を開けて沖田くんの額に貼る。
そのときにサラサラな髪が手に触れてドキッとするが、気づかないフリをする。
「よし、これで大丈夫かな……」
冷却シートを貼るときに出たゴミをゴミ箱に捨てたそのとき、ポケットに入れていたスマホが震えた。
慌てて取りだすと【メッセージが一件届きました】という文字が画面に表示された。
なんだろう。
こんなときにメールなんてめずらしい。
そもそも私はメールを送ったりもらったりという経験があまりない。
だからちょっとびっくりしている。
おそるおそるメッセージを表示させる。
【なにが大丈夫なの?】
「ひっ……!」
思わず悲鳴をあげてしまった。
知らない人から届いた、奇妙なメッセージ。
なぜそのメッセージが奇妙だと思ったのかというと、その言葉が私がつぶやいた言葉に対する質問そのものだったから。
まるで誰かに見られているかのような感じがする。