影と闇
なんだ、そんなことか。


お土産の中身を見て気に入らないって言うのかと思っていたから、その言葉を聞いて安心した。


ここに来る前、電話でミカに話したいことがあるから公園に来てほしいと伝えておいたのだ。


ミカは話したいことがいったいなにか、気になっているようだ。


ほっと胸を撫でおろしたあと、ミカに伝えたかったことを順番に説明していった。


そしてイメチェンしたいという旨を伝えると、ミカはなぜか嬉しそうな顔をした。


「……というわけなんだ。だから、私もイメチェンしてみようかなって」


「いいね！」


「えっ？」


「変えたほうがいいよ絶対！ 自分に自信をつけたいならイメチェンしたほうがいいよ！」


勢いよく私の肩を掴んでくる。


それほど、ミカは私がイメチェンすることを望んでいたのだろう。


「それで、いつイメチェンしようと思ってるの？」


しまった。そこまで考えてなかった。


どのタイミングでイメチェンしようかとまでは考えがおよんでなかった。


「いつかまではまだ……」


「ダメだな、いつ見た目を変えようかっていうのも計画立てないと。ねっ？」


ダメ出しされちゃった。


まさか中学時代の友人にダメ出しされるとは思ってもみなかった。


予想してなかったよ。
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