影と闇
友情が永久に不滅だと言える友達がいるなんて羨ましい。
私には末那という親友がいるから問題はないけど、その友情は蘭子とアヤネの友情よりももろくて壊れやすいんじゃないかと感じてしまった。
ふたりは本当に固い絆で結ばれていると思っているからかもしれないけど。
なんて考えていたら、先生の「みんな、席に着け」という声が聞こえてきたので我に返った。
先生に注意されないうちに、蘭子とアヤネがそれぞれ自分の席に戻っていく。
「今みんなが引いたくじをもとに、修学旅行でのグループを作れたと思う。今から黒板に書いてくグループに該当する席に座るように。いいな?」
先生の言葉が耳に響いた直後、クラスメイト全員が「はーい」と声をそろえた。
その様子にびっくりしながらも、指示されたとおりに行動する。
カキカキとチョークで書く音が途切れるのを、席を立ちながら待っていると、再び蘭子が私のもとに来た。
「ねぇ茅乃。私、まだ夢を見てるみたいだよ。本当に茅乃と同じグループになれるなんて!」
「うん、私もちょうどそう思ってたんだ」
「私らってきっと、アヤネと同じくらいの絆で結ばれてるのかもね」
私には末那という親友がいるから問題はないけど、その友情は蘭子とアヤネの友情よりももろくて壊れやすいんじゃないかと感じてしまった。
ふたりは本当に固い絆で結ばれていると思っているからかもしれないけど。
なんて考えていたら、先生の「みんな、席に着け」という声が聞こえてきたので我に返った。
先生に注意されないうちに、蘭子とアヤネがそれぞれ自分の席に戻っていく。
「今みんなが引いたくじをもとに、修学旅行でのグループを作れたと思う。今から黒板に書いてくグループに該当する席に座るように。いいな?」
先生の言葉が耳に響いた直後、クラスメイト全員が「はーい」と声をそろえた。
その様子にびっくりしながらも、指示されたとおりに行動する。
カキカキとチョークで書く音が途切れるのを、席を立ちながら待っていると、再び蘭子が私のもとに来た。
「ねぇ茅乃。私、まだ夢を見てるみたいだよ。本当に茅乃と同じグループになれるなんて!」
「うん、私もちょうどそう思ってたんだ」
「私らってきっと、アヤネと同じくらいの絆で結ばれてるのかもね」