年の差恋愛*透明な心に彩を付けて*
年の差の壁
あれから怒涛の2日間を乗り越え、年末年始の忙しさも初めて経験し、穏やかな日常を取り戻しつつあった。
透と彩葉の関係は、駅前支店スタッフの周知の事実となり、皆んな優しく見守っていた。
何度かヘルプにきた百合に、その事を報告すると嬉しそうに喜んでくれた。自分の事のように喜んでくれる百合に、涙が出そうだった。
そんなある日、家でくつろいでいた彩葉の携帯が鳴った。
見てみると母親からだった。
電話を取ると、急に怒鳴られた。
「もうっ!彩葉!あなた何してたのっ!?昨日も電話したのよ?!?!」
怒り狂う母親に溜息をついた。