年の差恋愛*透明な心に彩を付けて*
「よく、動くね〜。彩葉ちゃんはっ!若いっていいわねぇ。」
パートの島本さんと岩本さんが感心しながら、彩葉を褒めていた。
「本当ね〜。経理にしとくには勿体無いわよ〜〜〜!このまま支店長に鍛えて貰えば、百合ちゃんみたいにエースになれるかもねっ!」
そんな話は彩葉に届くことなく、額にはうっすらと汗が光る。
慰霊祭の会場に行っていた支店長が駅前支店に戻ってきた。
「お疲れ、抜けて悪いな。後は俺もする。清永は事務所に戻ってくれ。」
作業中の彩葉に後ろから声をかける。