年の差恋愛*透明な心に彩を付けて*
壁を乗り越えた先にあるもの
あれから彩葉は徹底的に透を避けた。
丁度良く、透も忙しくそうで余り事務所にはいなかったのは有り難かった。
葬儀が入れば松田に着いて行き、祭壇の練習をさせてもらった。
少しずつではあるが、形になってきた。
帰りの車の中で、松田が彩葉の顔色を伺いながら声を掛ける。
「あのさ、、、最近、支店長と何かあったの?前と違うように見えた、、からさ、、。」
彩葉は笑顔で答える。
「ふふっ、。皆さんに気を遣わせてしまってますね。、、たいしたことないんです。少し言い合いをしただけなんです。前と何も変わりませんから。」
彩葉が言葉を聞いて、胸が痛んだ。