不完全美学
闇に星
友達に紹介してもらったチャラい彼氏にも飽きてきた頃。
あたし達の高校に教育実習生がやってきた。
普段は自分達と同じ高校生の男達と接しているため、彼らはすごく大人で、素敵に見える。
その中でも数学の藍田さんはダントツだった。
「藍田先生、カッコイイよね〜!!」
「彼女居ないらしいよ」
「マジ〜!?」
そんな声を耳に忍ばせながら、あたしの目はロックオン状態。
軽く遊ばせた黒髪。
柑橘系の香水の香り。
大学生。
……欲しい!!