不完全美学
それらを指差して凪に聞く。
「整理するのって、これ?」
「そう」
それを聞いてあたしはとりあえず、乱雑に積まれた山から絵だけを分けることにした。
風景画や人物画、デザイン画など沢山の絵があった。
おぉ、これ上手い!
ん?なにこれ?
綺麗〜
あたしは一枚一枚に心の中で感想を述べながら分別していく。
棚を一つ空にした凪は、雑巾を取り出して棚を拭き上げ始めた。
あたしは絵を分別しながら凪のに声をかける。
「凪の絵はないの?」