不完全美学

あたしはすでにこの話にも飽きていた。

話を切り替えようとして、あたしは真弓に聞いた。


「ねぇ、次の男は誰にしようかな?」


今あたしの目は輝いてると思う。

真弓はさらに呆れた顔を見せたけど、あたしはワクワクしていた。


「今フリーなイイ男居ないかな?」

「校内のイイ男はアンタがほとんど手付けてるでしょ」


ブスッとふて腐れて、あたしはぼんやりと廊下を眺めた。
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