神々の聖戦

ZENOとは神にも天使にも悪魔にもなれなかった所謂まがい物の存在だ。

彼等は神々によって封印されていたが、ある“神”の邪心によってそれは解かれ、人間界に逃亡した。

ZENOは力が強く、人間の欲を糧にして成長し数を増やす。

それを見かねた神々は神に近い人間に力を与え、共に闘ってきた。

その選ばれた人間が私達狩人。

狩人は神に与えられた使命を全うし、力の弱い人間を守らなくてはならない。

けど、狩人も人間だ。

いくら体が丈夫で人並外れた身体能力があったとしても、神の力を持っていたとしても…死には抗えない。

それに、神の力を使う際は体力を大量に消費する。

力の強い神ほどその負担は大きい。

狩人は神ではないんだ、それなのに人々は狩人に過度な期待を寄せる。

それに歯向かえば裏切り者と呼ばれる。

なんて自分勝手…そして愚かなんだろう。

それに抗えない私達も、なんて惨め。

怖くて消えたいのに、皆武器を取り闘う。

それは何のため?

“守る為”だ。

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